また近視が始まってしまってはいるものの、まだ眼鏡装用には至らない小学生のお子さんには調節麻痺罪などの点眼薬による治療や、ワックという調節訓練などの装置を併用した経過観察も行っております。
オルソケラトロジー
特に近視矯正手術の適応前である年齢の若い近視の方は、角膜が柔らかいといわれているのでこの方法の良い適応となることを多く見受けます。
ただし実際にその方に適応があるかどうかは単純に裸眼視力が0.1や0.3などというだけは判断できません。
屈折度数の強さや角膜乱視の形状や、程度、さらにコンタクトが可能かどうかの眼球の状態や、
涙の量などさまざまな要素により適応を判断させていただきます。
ご興味のある方はまずご来院いただき、各種検査を行い適応を判定いたします。
視機能の正常な発達をさまたげる可能性を避けるため、当院では適応は小学校4年生以上としています。
適応のある方には1週間のモニター期間も設けてありますので、視力向上の実感をご体験いただけます。
なおオルソケラトロジーにつきましては、自由診療となりますので、治療費など詳しくは当院へお問い合わせください。
屈折矯正手術(ICL)
近視矯正手術としては現在は角膜を削るLASIKが一般的ではありますが、矯正する度数には限界があるため強度近視では安全に行えない、施行できないなどと言ったケースもあります。そういう場合は特にこのICLのような他の屈折矯正手術の適応となります。
この手術はHEMAとコラーゲンの共重合体素材である「コラマー」から作られた眼内レンズを眼内に挿入します。
またICLの特徴の一つは角膜を切除しないため、ICLを取り出せば元に戻る「可逆的な手術」であることも大きなメリットです。
さまざまなタイプの眼内レンズが作られてきましたが、当院が使用するスターサージカル社の現在の眼内レンズの原型は1993年に作られ、現在は第4世代として改良されてきています。
現在まで全世界64か国で施行され過去12年の長期実績があり、ICL挿入は現在まで累計で185,000枚となっています。
当院もこのICL認定を取得した上で手術を施行しています。
この手術の適応は、現在のところ21歳から45歳までとなっており、さらに近視の程度や個々の眼球により禁忌や向き不向きがあるため、ご興味のある方は一度適応の有無に関して検査を受けていただく必要があります。
この手術はLASIK手術と同様に自由診療となっているため、治療費など詳細については当院にお問い合わせください。
「MCレンズ」カールツァイスビジョンジャパン株式会社
MCレンズは、お子様の近視進行を抑える為に特別に設計された、世界初の眼鏡レンズです
長時間の細かい作業によるピント調節など眼への負担を軽減し、手元を見続けた時に起きる眼の緊張を緩和します。また、児童用の小さいフレームを考慮して設計されている為、快適な掛け心地を得ることが出来ます。
近視の進行を左右する環境要素は手元の作業です。通常の状態において、至近距離にあるものを見る場合、眼の筋肉を使ってピントを合わせようとします。この過程は“調節”と呼ばれています。至近距離を見る時に必要なこの“調節”を手助けすることで、近視の進行を抑制することが可能だと考えられています。
この方法を取り入れたのがMCレンズです。7歳位からを目安に近視が進行し始めたら出来るだけ早期に装用することをお奨めします。一度進行した近視は戻らないため、早期発見・早期抑制が大切です。ただし、抑制効果には個人差があり、MCレンズの処方にあたっては当院にご相談ください。